トランプ氏「良い知らせ」と歓迎も…非核化論議は慎重に注視

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は20日、北朝鮮が核・弾道ミサイル実験の中止や核実験場廃棄を発表したことに関し、ツイッターで「北朝鮮と世界にとって非常に良い知らせだ。大きな前進だ!」と述べ、歓迎の意向を表明した。

 トランプ氏はまた、6月初旬までに見込まれる米朝首脳会談を「楽しみにしている」とし、北朝鮮による一連の発表は会談を実現させるための「信頼醸成措置」とみて前向きに評価する姿勢を打ち出した。

 しかし、今回の発表は、米政権が北朝鮮に対して一貫して求めてきた「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の履行を保証するものでは一切ない。トランプ政権は北朝鮮の真意について、引き続き慎重に注視していく構えだ。

 「核・ミサイル実験の中止」は、トランプ政権が北朝鮮と非核化の議論を進める際の「大前提」(元米政府高官)に位置づけられてきた。米政権としては、北朝鮮が早々に実験停止を表明し、米朝会談に前向きな姿勢を示したことで、ここまで国際社会を率いて進めてきた「最大限の圧力」政策が効果を上げているとの確信を深めるのは確実だ。

 ただ、米専門家の間では、今回の発表は北朝鮮が核・ミサイル実験の中止を重視する米国の立場を計算に入れた上で、あえて歩み寄る姿勢を示したにすぎず、米朝首脳会談では見返りとして金正恩体制の保証につながる様々な譲歩を要求してくる恐れがあるとの見方も強い。

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