ブラジル大統領選 主役不在 「トランプvsオバマ」注目

 【ロサンゼルス=住井亨介】10月に予定されている南米ブラジルの大統領選の行方が混迷を深めている。本命候補とされながら、収賄罪で有罪判決を受けた元大統領のルラ被告(72)が収監されて返り咲きが絶望的になったためだ。過激な発言で「ブラジルのトランプ」と呼ばれる右派系候補に対し、左派系では黒人の元最高裁長官が「ブラジルのオバマ」(現地外交筋)として注目を集めている。抜きんでた支持率の候補者はおらず、左派系が候補者を調整できるかがカギとなりそうだ。

 労働者階級出身のルラ被告は、在任中の貧困層への手厚い福祉政策で今も人気が高い。世論調査会社「ダタ・フォーリャ」による支持率調査(16日発表)では、収監後にもかかわらずルラ氏が31%でトップで、「トランプ」の異名を取る元軍人の右派、ボウソナロ下院議員(63)が15%で続いた。

 大統領選の候補者登録は8~9月に行われ、ルラ被告も申請は可能とされる。選挙裁判所の判断次第だが、地元メディアは「(収監で)ルラ被告はもう終わった」という論調が支配的だ。

 関心がルラ氏以外の左派系候補に移る中で注目を浴びているのが、黒人の元最高裁長官、ジョアキン・バルボーザ氏(63)だ。先の調査でルラ被告が出馬しない場合には、支持率9%と他候補と並んで3位につけた。

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