トランプ政権 過酷な尋問「再導入せず」 CIA次期女性長官が表明

 【ワシントン=黒瀬悦成】米中央情報局(CIA)の次期長官に指名されたジーナ・ハスペルCIA長官代行の人事を承認するかどうかを決める上院情報特別委員会の公聴会が9日開かれた。ハスペル氏は、息子ブッシュ元政権が「テロとの戦い」を進める中で導入し、オバマ前政権によって廃止されたテロ容疑者に対する「過酷な尋問」について「再導入を考えていない」と表明した。

 ハスペル氏は、CIAに30年以上勤務。就任すればCIAでは初の女性長官となるが、テロ容疑者を拘束して過酷な尋問を行うためCIAがタイに設置した秘密施設の運営責任者だったため、野党・民主党などから「長官に不適任」との声も出ていた。

 ハスペル氏は昨年2月からCIA副長官を務め、ポンペオ前長官が今年4月に国務長官に就任したのに伴い長官代行を兼任していた。

 過酷な尋問は、あおむけにしたテロ容疑者の顔面に水を注ぐ「水責め」や、大音量の音楽をかけた部屋に長時間放置する「睡眠妨害」などで自白を迫るもので、国際テロ組織アルカーイダ指導者、ウサマ・ビンラーディン(2011年殺害)の居場所に関する手がかりを得るなどの成果を上げたとされる。しかしオバマ前政権が「事実上の拷問だ」として禁止を命じていた。

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