ボルトンVS金桂寛は因縁の対決 北朝鮮、米朝会談中止示唆の思惑は…

 北朝鮮は16日、南北閣僚級会談の中止を突然、通告し、外務省高官の談話で「一方的核放棄」を迫るトランプ米政権に強く反発して6月の米朝首脳会談の中止まで示唆した。特にボルトン大統領補佐官の発言を持ち出して名指しで非難。金正恩朝鮮労働党委員長がポンペオ国務長官と会談し、「満足な合意を見た」とまで強調していたにもかかわらず、態度を一変させた思惑はどこにあるのか。(ソウル 桜井紀雄)

ボルトン氏に拒否感

 北朝鮮は金正日総書記時代の対米交渉のエキスパートである金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官という“過去の人物”の談話の形でボルトン米大統領補佐官を集中攻撃した。

 談話は、ボルトン氏が北朝鮮に先に核放棄を迫り、後に補償する「リビア方式」に言及したことに「大国に国を委ねて崩壊したリビアやイラクの運命を尊厳高いわが国に強要しようとする不純な企てだ」と反発。「核開発の初期段階にあったリビアを核保有国のわが国と比べること自体が愚か極まりない」とした。

 トランプ米大統領が古びた対北政策案に固執するなら「歴代大統領よりさらに無残に失敗した大統領として名を残すだろう」ともし「過去の失敗を繰り返さない」とのトランプ氏の持論を痛烈に皮肉りもした。

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