北の思惑粉砕、主導権はトランプ氏 米朝会談へ「非常に順調」

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は、自身による米朝首脳会談の中止表明を受けて北朝鮮が会談の実現を訴えてきたことに関し、得意の「揺さぶり戦術」で交渉を自らのペースにたぐり寄せようとした北朝鮮の思惑を粉砕し、引き続き交渉の主導権を確保できる公算が大きくなったとみて歓迎している。トランプ政権は引き続き「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を会談設定の条件として北朝鮮に突きつけていく方針だ。

 トランプ氏が26日、米朝首脳会談の再設定に向けた話し合いが「非常に順調だ」と強調したのは、板門店で行われた2回目の南北首脳会談で北朝鮮が「朝鮮半島の非核化」への取り組みを再確認し、最近の「核放棄の拒否」などに言及した一連の声明を実質的に撤回したことが背景にある。

 しかも、北朝鮮による突然の「難癖」を一蹴する形で会談中止を通告し、すぐさま北朝鮮が会談を実施するよう泣きついてきたことで、トランプ政権は非核化要求を北朝鮮に受け入れさせる素地ができたと確信しているもようだ。

 一方で北朝鮮は、米朝会談の実施を懇願してきた25日の金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官の談話で「一度では満足な結果を得られないが、一つずつでも段階別に解決していくなら関係が良くなる」などとして、段階的な非核化措置に合わせて制裁緩和や経済支援を求める立場を引き続き示唆している。

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