無罪なのにアリ氏に恩赦? トランプ大統領が勇み足

 トランプ米大統領は8日、ホワイトハウスで記者団に対し、ボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、故ムハマド・アリ氏を含む「約3千人の恩赦を検討している」と述べた。ただ、ベトナム戦争への徴兵逃れで起訴されたアリ氏は最高裁で無罪が確定しており、トランプ氏の勇み足となった。

 トランプ氏はロシア疑惑を巡り「自分自身を恩赦する権限がある」と改めて主張。「公平ではない判決を受けた人が多い」としてアリ氏の名前を挙げた。アリ氏の弁護士は米メディアに「唐突な申し出に驚いた。恩赦は不要だ」と指摘した。

 2016年に74歳で死去したアリ氏はベトナム戦争への徴兵拒否で禁錮5年などの刑を言い渡され、タイトルやプロボクサーライセンスを剥奪されたが、1971年に最高裁で逆転無罪判決を受けた。

 トランプ氏は最近、保守派コメンテーターらへの恩赦を多発。有名人らへの恩赦や減刑の検討を繰り返し発言してきた。(共同)

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