韓国野党党首が地方選ドロン 「平和攻勢」の文在寅政権と人気対決避ける苦肉の策

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 韓国で統一地方選を目前に控え、大車輪の働きが求められるはずの最大野党の党首が「一切の遊説を取りやめる」と宣言する異例の事態に陥っている。シンガポールでの「6・12米朝首脳会談」翌日の13日にあたった、文在寅(ムン・ジェイン)政権下で初めての統一地方選。南北融和ムードの高まりを受けて政権が高い支持率を維持する中、劣勢の野党候補者らは与野党の「党の顔」をめぐる対決になるのを避けようと躍起になっている。(外信部 時吉達也)

野党候補、党代表との合同遊説を拒絶

 選挙運動開始日の5月31日、韓国南部・釜山の街頭。保守系の最大野党、自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表の演説に、道行く車のけたたましいクラクションの音が重なる。「ソウルだけかと思ったら、ここにもこんな車がいるのか」。あからさまな選挙妨害に、洪代表は思わず苦笑いを浮かべた。

 洪代表の選挙運動に冷や水を浴びせるのは、対立する左翼陣営だけではない。ソウル市長など、統一地方選と併せて実施される17の広域自治体首長選で、同党の候補者らは、党代表と合同の遊説をこぞって拒絶。初めての選挙サンデーとなった今月3日も、洪代表は当初、ソウル市長選や複数の知事選の選挙区を回る計画だったが、急遽(きゅうきょ)すべての遊説日程をキャンセルした。

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