検証6・12(上)突然の「演習中止」発言に衝撃 真意めぐり米政界、国防関係者が騒然 日韓も当惑

 「米韓の大規模軍事演習は、即応能力の維持には不可欠だ。小規模の訓練だけでは(有事の際に)役に立たない」とトランプの発言に異を唱えた。

 自賛「うまくやった」

 「演習中止」発言は韓国をはじめ、同盟国、日本を当惑させた。韓国大統領府の報道官は13日、「トランプ大統領の発言の正確な意味や意図を把握する必要がある」と困惑した様子だ。

 米朝首脳会談の結果については、韓国で保守系のメディアや野党から強い批判が起きている。韓国紙、朝鮮日報は13日付1面トップに「トランプ、CVIDなく、韓米演習中断」との見出しを掲げた。同紙主筆はコラムで「韓国全体がだまされたようだ」と落胆を吐露した。

 同紙は「非核化をひと言も言わない金正恩にトランプ大統領は韓米軍事演習の中断を与えた」とも批判。トランプ発言の背景に、金正恩が体制保証を求めた際、軍事演習の中断を求めたのではないかとの見方を伝えた。

 一方、官房長官の菅義偉は13日午前の記者会見で、演習中止などについて「米国から詳細な説明を受けたい」と述べ、事前に聞いていなかったことを明らかにした。

 会談を終えたトランプは周囲の波紋をよそに、ツイッターでこう自画自賛した。

 「金正恩とうまくやった。平和を作るのは最も勇気のある人たちだけだ」=敬称略

 

 世界が注目した米朝首脳会談。焦点の核問題や体制保証をめぐる米朝間の攻防など、その舞台裏を追う。(シンガポール 黒瀬悦成、ソウル 名村隆寛)

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