米朝首脳会談 具体性に欠けた共同声明 トランプ氏、直感で合意? 北のシナリオを既成事実化

 05年の北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の共同声明では、朝鮮半島の検証可能な非核化や、北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)とIAEAへの早期復帰で合意した。

 いずれも今回同様に「朝鮮半島の非核化」は含まれ、北朝鮮への見返りも認められた。しかし、北朝鮮の約束ほごで合意は破棄、霧散の繰り返し。今回の共同声明についても、韓国国内では「05年の共同声明よりも後退した」(朝鮮日報)との見方が一般的だ。

 首脳会談の直前まで、米国は北朝鮮との実務協議を重ね、相応の具体的な合意が展望されていた。しかし、共同声明は非核化をめぐる期限や検証について一切触れていない。

 米朝首脳会談を終えたトランプ氏は12日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で「実務陣ではでき難い、期待以上の成果を今回の会談ではできた」と語ったという。その言葉からは、トランプ氏が首脳会談まで積み重ねた実務協議をあまり考慮せずに、金正恩氏との直談判に臨み、慎重さを欠き直感で包括的な合意に至った可能性も否定できない。

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