米朝首脳会談 極寒から灼熱へ… 北朝鮮取材の4カ月 もうサプライズ演出にはうんざり

 南北会談では、正恩氏が文在寅(ムン・ジェイン)大統領を境界線の北側に引き入れたり、軽妙な冗談を披露したりするなどしてメディアプレスセンターに詰めかけた国内外のメディアを驚かせた。鼻白む過剰演出にも、会場運営ボランティアの女子大生は「こんなに感動的な場面に立ち会えたなんて…」と感激した様子。素直に喜ぶ彼女をどこかうらやましく感じたものだった。

 今回の正恩氏の会談前夜の外出は、こうした演出の極めつけともいえるものだろう。一方、12日の会談は一連の取材で初めて、北側が主導権を奪われ奇抜な言動を封印された印象も受けた。

 サプライズ演出は、もう食傷気味。次こそは非核化の進展に向けた真摯(しんし)な外交交渉を、現場の息づかいを込めて伝えたい。その時は喜んで駆けつけるつもりだ。どんな気候であろうとも。(シンガポール 時吉達也)

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