陸海空軍などに続く第6の組織「宇宙軍」創設を指示 トランプ大統領

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は18日、陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊に続く米軍の「第6の組織」として「宇宙軍」を創設するよう国防総省に指示したと発表した。衛星攻撃ミサイル実験など宇宙での軍事活動の加速化が目立つ中国やロシアに対抗し、宇宙での優位を確立するのが狙いだ。

 トランプ氏はホワイトハウスで18日開かれた国家宇宙会議で「宇宙で米国の存在感を示すだけでは不十分だ。宇宙で米国の支配を確立すべきだ」と強調。「中露に先を越されてはならない」とも訴えた。

 一方、国防総省のホワイト報道官は声明で、同省の政策委員会が創設に向けた取り組みを開始すると表明しつつ、今後については「議会と連携して複数の関係機関から意見を聴取して慎重に進める」とした。

 宇宙関連の軍事活動は現在、空軍が担っているが、国防総省では組織運営の効率化の観点から宇宙軍の創設には慎重論が根強い。また、新たな軍組織の創設について予算を承認する立場にある議会からは「空軍の解体につながる」(元宇宙飛行士のビル・ネルソン上院議員)として反対意見も出ている。

 米中露など100カ国以上が批准する宇宙条約(1967年発効)では、月などの天体の平和的利用が定められ、核兵器などの大量破壊兵器を地球の周回軌道や宇宙空間に配備することは禁じられている。

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