トランプ政権 米、移民親子の分離拘束を取りやめ トランプ氏、事態収拾急ぐ

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は20日、不法入国した子供を裁判を受ける親と引き離して収容する措置を中止し、家族を一緒に収容する政策の実施を指示する大統領令に署名した。人道問題とする批判が国内外で出ていることへの配慮だが、家族分離の原因となっている不法入国者を原則として訴追する「不寛容政策」は維持し、厳しい取り締まりを続けると記者団に強調した。

 国境警備を所管する国土安全保障省は、中米諸国などからの不法入国者がメキシコとの国境を越える際に子供を危険にさらしたり、人身売買や密輸に関わったりした疑いがあるとして、被害者となりうる子供と引き離して厚生省が管理する施設に収容する措置の正当性を主張してきた。

 しかし、子供が泣き叫ぶ音声や金網に囲まれた収容施設の様子が米メディアで取り上げられると与野党から批判が続出し、トランプ氏は大統領令で、同省に子供の福祉を損なう恐れがない場合には家族一緒に収容するよう求めた。

 トランプ政権は子供を20日以上、施設に収容することができないとする連邦地裁での「フローレス和解」の存在が法の抜け穴となり家族での不法滞在に道を開いているとみて、家族全員を同時に強制送還できるよう法整備を求めている。

 国土安全保障省によると、昨年10月から今年2月までに子供を帯同した不法入国者数は4倍以上となった。トランプ氏は20日、共和党議員との会合で不法入国者が「子供を入国するためのチケットとして使っている」と非難した。

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