米露首脳会談 トランプ外交最大の禍根 露に「弱さ」見せると…

 「ロシアが2016年の選挙に干渉し、わが国の民主体制の土台を壊そうといまなお幅広い取り組みを続けているのは明白だ」

 トランプ米大統領が「歴史的」と称するヘルシンキでの米露首脳会談を終えたわずか数時間後。米国の17情報機関を統括するコーツ国家情報長官は、トランプ氏が会談後、ロシアによる16年大統領選への干渉は「一切なかった」と断言したことに異を唱える声明を発表した。

 国家情報長官とは、大統領が常に適切な政策判断をできるよう、「最良の情報と事実に基づいた情勢評価」を提供するのが仕事だ。それがこのような声明を出さざるを得なかったこと自体、今回の首脳会談が「重大な失敗」に終わったことを意味する。

 トランプ氏は、ヘルシンキからワシントンに戻る専用機の機中からツイッターで「私は情報機関に絶大な信頼を寄せているが、明るい未来を築くためには過去に関心を向けてばかりはいられない」と主張した。

 しかし、情報機関がロシアによる選挙干渉の事実を断定し、今年11月の中間選挙でもサイバー攻撃を通じた干渉を再び仕掛けてくる恐れが「危機的水準まで高まっている」(コーツ氏)と警告するのを無視し、「干渉は一切していない」とするプーチン大統領の言い分をうのみにしたのは「トランプ氏の任期中最大の過ち」(ギングリッチ元下院議長)となる恐れが高い。

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