トランプ氏、北との非核化交渉停滞にいら立ち 米紙報道

 【ワシントン=黒瀬悦成】22日付の米紙ワシントン・ポストは、トランプ大統領が北朝鮮との非核化交渉が進展していないことに関し、補佐官らに対していら立ちを見せ始めていると伝えた。トランプ氏は北朝鮮との交渉について、集会やツイッターなどで「極めて順調だ」と主張し、先の米朝首脳会談の結果や今後の見通しに懐疑的な核専門家やメディア、民主党陣営などに反発していた。

 同紙によると、トランプ氏は北朝鮮の非核化に関し、補佐官らに進展状況を連日聴取。しかし、先の首脳会談で北朝鮮が表明した「ミサイルのエンジン燃焼試験場の閉鎖」などは依然、実現しておらず、トランプ氏は先週行われた側近たちとの会合で怒りをあらわにしたという。

 また、関係者が同紙に語ったところでは、トランプ氏と政権高官らは、北朝鮮の完全非核化を「全面的にあきらめたわけではない」としつつ、実現を危ぶんでいるとされる。

 米政権高官らは、米朝交渉が停滞している理由として、北朝鮮側の交渉責任者である金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が「自分には決定権がない」などとして協議の進展を阻んでいると指摘。米高官の中には、金氏の代わりに米朝対話に比較的前向きな李容浩(リ・ヨンホ)外相が交渉責任者に就くことを期待する声も出ている。

 米政権としては当面、核交渉とは別に朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨返還を確実に実現させ、成果として誇示したい考えだ。

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