北が核・ミサイル開発を継続 瀬取りによる密輸も大幅増加 安保理・専門委が報告書

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書で、「北朝鮮は核・ミサイル開発をやめていない」と指摘していることが分かった。ロイター通信などが3日、報告書の内容を報じた。6月の米朝首脳会談で北朝鮮は朝鮮半島の「完全な非核化」を約束したが、進展していない実態が浮き彫りとなった。

 報告書はまた北朝鮮が今年に入り、洋上で船から船に移し替える「瀬取り」の手法で、石油精製品や石炭の密輸を「大幅に増加させている」と指摘した。石油精製品の瀬取りには約40隻の船舶と130社の関連企業が関わっているという。範囲や規模を拡大し、手口を巧妙化させていると制裁破りの実態を批判した。

 このほか、イエメンやリビア、スーダンなどへ小型武器の密輸出を試みたとも言及。供給先としてイエメンのイスラム教シーア派武装勢力「フーシ派」も含まれているとした。

 北朝鮮は、安保理決議で全面的に禁止されている品目も継続して輸出。繊維製品の輸出では2017年10月から18年3月にかけて、1億ドル(約111億円)以上の収入を得ており、輸出先として中国、ガーナ、インド、メキシコ、スリランカ、タイ、トルコ、ウルグアイが挙げられた。

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