インドネシア地震 震源地近くの街の集落、津波で消える

 インドネシア・スラウェシ島を襲った地震と津波で、被害が集中した中スラウェシ州の州都パルより震源地に近く、道路と通信の遮断により被災状況が不明だった同州ドンガラに3日、入った。同州のカスマン・ラサ地区長は産経新聞の取材に、同日までにドンガラで確認された死者は156人で、多数が津波に流され行方不明になっていることを明らかにした。沿岸の10集落が津波に襲われたという。

沿岸は壊滅的状況

 パルから約35キロのドンガラ。慌ただしくがれきなどがかたづけられた沿岸の道路を行くと、家の土台だけを残し、壊滅的な状況の沿岸集落が次々に現れた。土埃の中、住民らが箱を抱え、沿道で車やバイクに食料や現金の寄付を募っていた。

 そのひとり、主婦のイスマワティさん(35)は、自宅で地震に遭い、直後に足元の海水に気づいた。急いで裏山に逃げ、家族5人は無事だった。「また家を建て、漁師の夫と生活を取り戻したい」。この集落の80世帯が同じ状況で、4人が死亡、多くが行方不明になっているという。

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