ポンペオ氏が東アジア歴訪終了 2度目の米朝首脳会談「早期開催」一致で「前進」誇示

 【ワシントン=黒瀬悦成】ポンペオ米国務長官は8日、4度目の北朝鮮訪問を含む一連の東アジア歴訪を終えて帰国の途に就いた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談では2度目の米朝首脳会談の「可能な限り早期の開催」を確認。トランプ政権は11月の米中間選挙を前に、停滞が指摘されていた北朝鮮の非核化協議の「前進」を誇示するという所期の目的の達成に成功したといえる。

 ポンペオ氏が8日、ソウルで記者団に明らかにしたところでは、金氏は5月に爆破した北東部豊渓里(プンゲリ)の核実験場が不可逆的に廃棄されたことを証明するため外国からの査察受け入れを承諾した。

 同氏は、査察は「受け入れ準備が整い次第行われる」と指摘。また、北朝鮮が北西部東倉里(トンチャンリ)で解体中の弾道ミサイル関連施設の査察にも応じることに期待を表明した。

 トランプ大統領は7日、今回の訪朝に関しツイッターで「米朝首脳会談の合意事項で進展があった! 金氏との近い将来の再会を期待する」と強調した。

 ポンペオ氏による訪朝は当初、8月下旬に予定されていたが、トランプ氏が「朝鮮半島の非核化に進展が見られない」との理由で直前で中止させた。

 ただ、トランプ氏としては中間選挙を控えたタイミングで米朝協議の機運が後退するのは民主党に攻撃材料を与えることになり得策といえず、2度目の首脳会談を通じて協議の進展を図る意向が強かった。

 一方、北朝鮮も朝鮮戦争の「終戦宣言」を含む歴史的悲願の実現が見込めるトランプ氏との交渉を「好機」とみており、協議の本格再開に向けた米朝の思惑は一致していた。

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