ポンペオ氏が東アジア歴訪終了 2度目の米朝首脳会談「早期開催」一致で「前進」誇示

 米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)のスーミ・テリー上級研究員は「北朝鮮はトランプ氏(率いる共和党)が中間選挙で敗北し、北朝鮮問題に集中できなくなるのを懸念している」と指摘。金氏による今回の対応は中間選挙に向けたトランプ氏への「側面支援」の意味も込められていたとみられる。

 また、今回の訪朝で2度目の首脳会談の日程や場所を発表できなかったことは、ポンペオ氏と北朝鮮指導部との会談の不調を意味するものではない。

 ポンペオ氏は平壌に向かう機中で記者団に、会談の詳細な日時や進め方に関しては「今回は詰め切れない」と指摘し、「今回の訪朝直後に日程や場所を発表することはない」との見通しを明らかにしていた。

 高官同士による協議の枠組みは維持しつつも、米朝首脳同士による交渉で一気に解決を図るという「過去にない試み」(米政権高官)を追求する姿勢が鮮明となる中、協議の焦点である「終戦宣言」や非核化に向けた具体的措置や日程に関しても首脳会談で進展が図られる公算が大きい。

 ただ、今回の歴訪で問題点として一層明確になってきたのは、北朝鮮の後ろ盾である中国と米国との貿易問題などをめぐる対立が米朝交渉に悪影響を及ぼす恐れがあることだ。

 ポンペオ氏は「中国は米国の(非核化への)取り組みを支持している」と強調するものの、中国による対北制裁の一方的緩和が指摘される中、米政権としては中国のつなぎ留めも重要な課題となってくる。

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