旭日旗、慰安婦像…韓国国民感情は国際慣行・合意まで覆せるのか

【ソウルから 倭人の眼】

 韓国南部、済州島(チェジュド)で今月行われた国際観艦式への参加をめぐり、海上自衛隊の自衛艦の旗「旭日旗」が韓国で標的にされたが、韓国側の言い分は今回も“国民感情”だった。騒動の末、日本が自衛艦の派遣を見送り、式典は何も問題がなかったかのように終了。日本がからむ韓国の国民感情の悪しき実績が、また一つ積み重ねられた。(ソウル 名村隆寛)

日本の不参加で不問に

 韓国は国際観艦式への参加予定国に、11日の海上パレード中は艦艇上に自国国旗と韓国国旗だけを掲げるよう異例の通知をした。日本政府は、艦旗掲揚が国内法令で義務づけられ、国連海洋法条約上の船舶の国籍を示す標識に該当することを理由に反論し、結局、派遣を見送った。

 ところが、海上パレードの映像で確認した限り、少なくともオーストラリア、ブルネイ、カナダ、シンガポール、タイの艦艇が韓国の要請にも関わらず、国際常識に従い自国の軍艦旗を掲揚。タイなどは国旗より相当大きな軍艦旗を堂々とはためかせていた。米国は軍艦旗として使っている星条旗を掲げた。

 目の前を通り過ぎる参加国の軍艦に、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は敬礼し、各国海軍の代表と握手するなど終始、ご満悦の様子。旗をめぐるお達しなど忘れ去っているようだった。韓国ではその後も、軍艦旗掲揚は問題視されず、抗議したという話もない。

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