カタール、シリア武装勢力に強い影響力 関係構築が安田さん解放の下地に

 トルコとともに安田純平さんの解放に影響力を発揮したカタールは、シリア内戦で反体制派武装勢力を支援してきたとされる。

 カタールは、エジプトやサウジアラビアがテロ組織とみなすエジプトのイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」や、同胞団を源流とするパレスチナ自治区ガザのハマスを支援してきた。2011年に発生したシリア内戦でも、当初からアサド政権の打倒を目指すイスラム系武装勢力などに金銭面を含む支援を行ってきたとされる。

 カタールは以前もそうした関係を生かし、シリアで拘束されたスペイン人記者の解放などに力をみせた。

 一方、日本は1990年代からカタールとの関係を築いてきた経緯がある。同国の液化天然ガス(LNG)設備の建設に貢献し、世界トップクラスのLNG輸出国となるのに大きな役割を果たしてきた。両国の良好な関係が今回の安田さん解放の下地になったことも間違いない。

 シリアの武装勢力には隣国トルコの情報機関なども太いパイプを持つとされる。日本政府は、シリアで強い仲介力を持つ両国との友好関係を生かし、安田さん解放を実現した。(トルコ南部ハタイ 佐藤貴生)

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