米中間選挙の投票始まる 民主党下院奪還が焦点

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領への審判となる中間選挙は6日朝(日本時間同日夜)、東海岸の各州から投票が始まった。与党・共和党が上下両院で過半数を維持するか、それとも民主党が8年ぶりに下院を奪還できるかが焦点となる。6日夜から即日開票され、深夜(7日午後)以降に大勢が判明する見通しだ。

 トランプ氏は5日夜、中西部ミズーリ州で最後の訴えをし、「怒り、分断、破壊の民主党政治を拒否してほしい」と、共和党への投票を呼びかけた。

 選挙戦では、共和党が不法移民対策、減税や規制改革を通じた好調な米国経済の持続を訴えてきた。民主党は現政権の厳格な不法移民対策やトランプ氏の大統領としての資質を批判し、雇用政策や医療保険制度の充実を主張した。

 統計手法を駆使して選挙予想を手がける米サイト「ファイブサーティーエイト」は6日時点で、共和党が上院で過半数を維持する確率は80・7%、民主党が下院で過半数を奪還する確率は87・9%と予測した。

 上下両院で「ねじれ」が生じれば、2020年大統領選での再選を目指すトランプ氏の障害となる。

 民主党は下院の委員長権限でロシアの米大統領選干渉疑惑の調査を本格化させる見通し。トランプ氏が公表していない納税申告書の開示を求める動きもあり、大統領選をにらみトランプ氏の「腐敗」を印象づけようとするのは必至だ。

 また、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の議会での批准は難しくなり、メキシコ国境への「壁」建設も予算措置にめどが立たなくなる。議会側でも中国脅威論は根強く、「米中貿易戦争」は続くとみられるが、トランプ氏の目玉政策は大きく制約を受ける。

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