トランプ米大統領、セッションズ司法長官の辞任発表 事実上の更迭

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は7日、セッションズ司法長官が辞任したと発表した。事実上の更迭とされる。ロイター通信によると、ケリー大統領首席補佐官が同日、セッションズ氏に電話で辞任を要請。同氏は辞表を提出し同日中に司法省を去った。当面はセッションズ氏の首席補佐官を務めたマシュー・ウィテカー氏が長官代行を務める。

 セッションズ氏は司法長官に就任後、2016年大統領選の期間中に駐米ロシア大使と接触していたにもかかわらず、議会に報告していなかったことが表面化した。さらに、同省が管轄するロシア疑惑の捜査への不関与を表明。これにトランプ氏は強い不満を抱き、セッションズ氏の長官としての資質に疑問を呈する発言を繰り返していた。

 トランプ氏は中間選挙で共和党が上院で議席を維持できた場合は、選挙後にセッションズ氏を更迭する意向を示していた。司法長官の人事は上院の承認が必要なため、民主党が上院を制した場合は交代人事が難航する可能性を考慮していたとみられる。トランプ氏はツイッターで正式な後任の長官候補を「近日中に発表する」と明らかにした。

 一方、民主党のシューマー上院院内総務は長官代行のウィテカー氏に関し、過去にモラー特別検察官によるロシア疑惑の捜査の制限を主張していたとして「ロシア疑惑の捜査に関与すべきでない」と主張した。

 モラー氏が指揮するロシア疑惑の捜査は、セッションズ氏に代わりローゼンスタイン司法副長官が統括してきたが、トランプ氏はローゼンスタイン氏の批判も繰り返し、一時は解任説も浮上した。

 米メディアなどの間では、ロシア疑惑捜査を「魔女狩り」などと非難するトランプ氏がローゼンスタイン氏やモラー氏を解任するとの観測も出ているが、トランプ氏は7日のホワイトハウスでの記者会見で、モラー氏による疑惑捜査を中止させたり関係者を解任したりすることは「政治的理由で行わない」と強調した。

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