一部移民はメキシコ在留選択 トランプ氏強硬対応

 中米諸国から米国を目指してメキシコを移動している移民の一部に、同国での残留を選択する動きが出ている。移民が一時滞在するメキシコ市内の施設では7日、メキシコでの労働許可を得ようと人々が列をつくった。米国への移民申請が難しいことを実際に知ったことや、トランプ米大統領の移民に対する強硬な態度も影響しているようだ。(メキシコ市=住井亨介)

 「米国に入るのは困難。国境に行っても移民申請手続きは数カ月から数年かかり、メキシコ側で待たされることになる」。

 移民の集団が滞在するメキシコ市内の競技場では7日、移民関係のNGOスタッフらが、米国への移民申請手続きが簡単ではないことを説明していた。

 友人とホンジュラスから米国を目指していたレオネル・ラゴスさん(23)は取るものも取りあえず移民の集団に加わり、身分を証明するものは持ち合わせていない。移民申請の説明を聞いて「そんなに難しいのか」と顔をゆがめた。

 弁護士でNGOスタッフのマルガリータ・フアレスさんによると、6日に説明を受けた移民約80人のほぼ全員が方針を切り替え、メキシコで1年間働ける労働許可を申請したという。

 まだ移民の集団の全体数からみればわずかだが、フアレスさんは「米国への移民申請は非常に困難になっている。最終的には移民の9割がメキシコに残るだろう」と予測する。

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