米中間選挙 下院は民主党が勝利 ねじれ議会で経済に暗雲…

 【米中熱戦と日本の針路】

 米中間選挙(米国時間6日投開票)は、上院では、ドナルド・トランプ大統領の与党・共和党が勝利し、下院では、野党・民主党が勝利した。選挙結果から、米国政治の動向を予測してみよう。

 まず、民主党が多数派となった下院が今後、「反トランプ運動の拠点」となるだろう。今回当選した民主党下院議員の顔ぶれをみると、LGBT(性的少数者)や、イスラム教徒の女性など、非常に反トランプのイデオロギー色が強い。別の言い方をすれば、民主党の中でも「極端なリベラル派」が多数当選している。

 米労働省が、投開票直前の2日に発表した10月の雇用統計によれば、米国の失業率は前月から横ばいの3・7%で、1969年以来、49年ぶりの低水準を記録している。平均時給は、前年同月比で3・1%も上昇し、10年ぶりの高い伸びを示した。

 共和党側は、こうした好調な「経済の実績」を訴えて選挙戦を戦ったが、民主党側はトランプ氏への個人的嫌悪感を盛り上げ、「反トランプ・イデオロギー」を全面的に出して戦ったといえる。

 下院には「予算案審議の優先権」がある。トランプ政権が今後、順調な経済成長のための政策を実行しようとしても、下院がこれに抵抗して実行が難しくなるだろう。重箱の隅を突くような「ロシア・ゲート」捜査は続き、下院全体が機能不全に陥るに違いない。

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