不法入国者の亡命申請を拒否 トランプ氏が大統領令

 【ワシントン=加納宏幸】中米諸国から大規模移民集団が米国に向かっている問題で、トランプ米大統領は9日、90日間に限りメキシコ国境からの不法入国者の亡命申請を拒否するとする大統領令を出した。法律は入国の場所に関わらず全ての人に申請を求めていることから、大統領令の違法性が法廷で争われる可能性がある。

 新たな規制は入国管理事務所がある国境や空港以外から越境して入国を図る外国人への申請を当面、受け付けないとする内容だ。トランプ氏はこれまで「国境を侵して不法入国することは許さない」としてきた。大統領令は、中米諸国からメキシコを北上する移民集団の不法な越境入国を認めない方針を明確にする狙いがある。

 不法入国者は逮捕後、亡命を申請して米国滞在を図ることが一般的で、AP通信によると80万人以上が認定を待っている状態にあり、実際に認められるのは20%程度だという。米当局は2017年に33万人以上の申請を扱い、2年前に比べて2倍近くになった。

 トランプ政権は亡命申請の手続き中に不法入国者が行方不明になることがあるとして問題視してきた。

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