信用できぬファーウェイの弁明 「個人的原因」でスパイ活動をする人はどこにも…

 【石平のChina Watch】

 ポーランド情報当局は今月11日、中国通信機器大手「華為技術」(ファーウェイ)の現地社員2人をスパイ容疑で逮捕したと発表した。その中の1人は、華為技術の現地法人責任者の王偉晶容疑者である。この事態にどう対処するかが注目される中で、逮捕発表の翌日、華為技術はさっさとこの2人の社員を解雇した。

 2人はスパイ容疑で逮捕されたものの、現時点では有罪となったわけではないし、裁判でスパイだと認定されたわけでもない。にもかかわらず、華為技術が間髪を入れず彼らの解雇に踏み切ったことは意外である。あたかも華為自身がポーランドの司法判断に先んじて社員のスパイ容疑を認めたかのような措置である。

 容疑者の一人である王容疑者の解雇について、華為技術は「個人的な原因でポーランドの法律に触れた容疑で逮捕された」と公式見解を示したが、この言い方は実に怪しい。王容疑者にかけられたのはスパイ容疑だ。窃盗や横領などの個人的犯罪と違って、スパイはどこかの機関や組織のためにやるもので、「個人的原因」でスパイ活動をやっている人はどこにもいない。

 華為技術は、スパイ容疑を「個人的行為」に帰することで会社との関連性を否定しようとしているのだろうが、それはほとんど意味がない。華為技術の現地責任者がスパイ容疑で逮捕されたならば、華為技術という会社と無関係であるとは言い難い。

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