ファーウェイ孟被告の米引き渡しを審理へ カナダ司法省

 【ニューヨーク=上塚真由】カナダ司法省は1日、同国で逮捕された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟被告=米国で起訴=について、米国への引き渡し手続きを進める許可を出した。今後、引き渡しの是非を判断する審理が西部バンクーバーの裁判所で開かれる。孟被告は6日に裁判所に出廷し審理日程が決まる見通し。

 カナダ司法省は声明で「証拠を丹念に検証した結果、(手続き開始の)判断に至った」と指摘した。これに対し、在カナダ中国大使館は1日の声明で「完全に不満で断固反対する。単なる司法案件ではなく、中国のハイテク企業への迫害だ」と強く反発した。

 孟被告の弁護人は審理で無罪を主張する方針を改めて強調。声明では「米大統領が中国との貿易交渉で自国の助けになるなら事件に介入すると繰り返し言明する中、引き渡し手続きの許可が決定されたことに失望している」と述べた。

 米中両国は貿易協議の最終決着を図るため、今月、米国で首脳会談を開く方向で調整しており、孟被告の引き渡しの是非が駆け引き材料となる可能性もある。

 カナダ当局は昨年12月に米国の要請に基づき孟被告を逮捕した(現在は保釈中)。米司法省は1月28日、華為が米政府による対イラン独自制裁に違反し金融機関に虚偽の説明をしたなどとして、華為や孟被告などを連邦大陪審が起訴したと発表。カナダに孟被告の身柄引き渡しを要求したことも公表していた。引き渡しの是非をめぐる審理は長期化が予想されている。

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