李首相会見「市場に安定のシグナル」 中国全人代が閉幕

 【北京=西見由章】中国の李克強首相は15日、第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第2回会議の閉幕後に北京の人民大会堂で記者会見し、「成長率目標を適度に下げて幅を持たせたのは、経済を合理的な範囲から逸脱させない意思の表れであり、市場に対する安定のシグナルだ」と述べた。

 李氏は「経済の下押し圧力」に対し、量的緩和や大規模な財政出動ではなく、減税や規制緩和により市場の活力を生み出し、景気を下支えする考えを示した。

 米国との貿易協議については「現在も交渉が続いている。協議が成果を生み互いに利益のある結果となることは、世界も望んでいる」と言及。米中の「分離(デカップリング)論」を念頭に「2大経済体を人為的に切り離すのは非現実的で不可能だ」と牽制(けんせい)した。

 全人代は最後の全体会議を開き、2019年の国内総生産(GDP)成長率目標を実質で「6・0~6・5%」に設定した政府活動報告などを承認した。

 19年の成長率目標は前年の「6・5%前後」からやや下がり2年ぶりに引き下げられた。活動報告の採決では出席者2948人のうち反対票はゼロ、棄権3票だった。昨年は反対が3票、棄権も3票あった。

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