逮捕者は「自由朝鮮」メンバー スペインの北朝鮮大使館襲撃で

 【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は19日、「自由朝鮮」を名乗る北朝鮮の反体制団体が2月にマドリードの在スペイン北朝鮮大使館を襲撃した事件で、米当局が同団体メンバーの元米海兵隊員、クリストファー・アン容疑者を逮捕したと伝えた。

 同紙によると、この事件での逮捕者は初めて。米当局はまた、団体の指導者で米国在住のアドリアン・ホン・チャン容疑者の自宅を捜索した。スペイン当局は同容疑者が事件の主犯格であるとして、米当局に拘束を要請していた。

 ホン・チャン容疑者の代理人である弁護士は同紙に「米司法省は北朝鮮の(金正恩)体制からの刑事告発に従って米国人に令状を執行した形で、落胆した」とする声明を発表した。

 スペインからの報道では、襲撃犯らは大使館に侵入して館員らを拘束、尋問し、コンピューターや携帯電話などを奪って車両で逃走した。犯人の一人は大使館で入手した情報を米連邦捜査局(FBI)に提供したとされている。

 事件をめぐっては一時、米中央情報局(CIA)が関与したとの報道が流れたが、国務省報道官は16日、「米政府は事件に一切関与していない」と強調した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ