エジプト国民投票始まる 大統領任期延長、承認の公算

 【カイロ=佐藤貴生】エジプトで20日、シーシー大統領(64)の任期延長を柱とする憲法改正案の是非を問う国民投票が始まった。改憲案は賛成多数で承認されるとの見方が多く、シーシー氏は最長で2030年までの続投が可能となる公算が大きい。同氏への支持を見定める上で投票率に関心が集まっている。投票は22日までで、結果は数日後に発表される見通し。

 首都カイロのザマレク地区の投票所には、午前9時の投票開始前から数百人の列ができた。改憲に賛成票を投じた主婦のマハさん(60)は「民主主義は信用できない。強い指導者が必要だ。経済低迷でみな苦しんでいるが、すぐに立ち直る」と述べた。

 国会で審議中の4月上旬から、街中には「正しいことを行おう」などと国民投票への参加を呼びかける多くの横断幕が掲げられた。ただ、国会での改憲案可決から4日後の投票開始とあって、改憲の内容を詳しく知らない人もいた。

 賛成票を投じた大学職員のフアドさん(49)は「シーシー氏以上の大統領はいない」と話したが、いつまで任期が延長されるか正確には知らなかった。有権者は約5500万人。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ