保守党の委員会が近く、メイ首相に辞任要求か 英サンデー・タイムズ紙報じる

 【ロンドン=板東和正】英サンデー・タイムズ紙(電子版)は21日、メイ首相が今週中に、与党・保守党の下院議員で構成する「1922年委員会」から6月末までの辞任を要求されると報じた。欧州連合(EU)離脱をめぐるメイ氏の政策に対し、党内の不満が高まっているとみられる。メイ氏は昨年12月に実施された党首の信任投票で続投が決定。党の規則では、信任投票は実施後1年間は再実施できないが、保守党幹部はメイ氏を退陣に追い込むため、規則の変更を協議する方針という。

 同紙などによると、1922年委員会のブレイディ委員長が近く、メイ氏と会談し、党内の70%の議員が辞任を望んでいる状況を伝えるとともに、退陣を求める見通し。

 また、保守党の幹部は今月23日にも、信任投票が実施後1年間再実施できない党規則の変更について協議する予定。メイ氏が辞任要求を受け入れなければ、昨年12月から1年たたない時点の今年5月に信任投票を再実施し、強制的に退陣させる方針を検討しているという。

 保守党議員が「メイ降ろし」を強める背景には、メイ氏が掲げるEU離脱の政策に広がる不満がある。

 メイ氏は、自身の離脱協定案を英下院で可決してEUから円満に離脱するために、協定案に反対する最大野党・労働党との協議を行っている。保守党の強硬離脱派らは、メイ氏の労働党への接近を批判。党内の分裂が危惧されていた。また、英EU双方が合意した離脱期限を最長で10月末まで再延期する方針にも支持が集まっていないとみられる。

 メイ氏は3月、協定案を最終的に可決すれば辞任すると表明したが、可決されていない現時点での辞任については言及していない。

 昨年12月に保守党が行った信任投票では、信任200票、不信任117票で信任票が過半数を上回りメイ氏が続投を決めていた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ