スリランカ連続テロ 死者290人、邦人女性も 政府、事前の襲撃情報生かせず

 【コロンボ=岩田智雄】スリランカの最大都市コロンボなどで教会や高級ホテルが爆破された連続テロについて、警察当局は22日、死者が290人、負傷者が約500人にのぼったことを明らかにした。日本外務省によると、日本人1人が死亡し、4人が負傷した。犯行声明は出ていないが、警察は事件に関わっているとみられる24人を逮捕した。国際的な過激主義組織が関与しているとの見方を強めている。

 ロイター通信によると、スリランカ政府の報道官は22日、「国内に限られたグループの犯行だとは思えない」と述べ、「国際的なネットワーク」がテロの背後にあるとの見方を示した。

 シリセナ大統領も、国際捜査に関する支援を諸外国に求めると表明。さらに、国家非常事態を22日夜に宣言すると述べた。非常事態宣言により、警察や軍が容疑者を拘束・尋問する上での権限が拡大される。

 一方、ウィクラマシンハ首相は、イスラム過激派による教会襲撃の可能性があるとの事前情報を、政府が犯行阻止に生かせなかったことを認めた。治安当局はこの点についても調べを進めるとしており、政府の責任を問う声が高まることも考えられる。

 テロは21日に発生し、コロンボや西部ネゴンボ、東部バティカロアの教会やホテルなど計8カ所で爆発が相次いだ。大半が自爆テロで、30人以上の外国人が犠牲となった。国内で少数派のキリスト教徒や外国人が標的にされた形だ。

 コロンボ中心部のバス・ターミナルでは22日、87個の起爆装置が発見された。また、前日にテロ現場となった教会付近では、治安当局が自動車に仕掛けられた爆発物を爆破処理した。当局は、犯行グループが残したとみられる爆発物の発見や処理を急ぐ方針だ。

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