習近平氏、文明衝突は「破滅招く」 米国を牽制

 【北京=西見由章】中国の習近平国家主席は15日、北京で始まった「アジア文明対話大会」の開幕式で演説し、「自らの人種や文明が優れているとしてほかの文明を改造し、果ては取って代わろうとするやり方は愚かで破滅を招く」と述べた。統治体制などの相違を背景に、通商分野をはじめとする全方位の対中圧力を強めるトランプ米政権を牽制(けんせい)した形だ。

 習氏は「アジアの人民はともに繁栄する一つのアジアを期待している」と結束を求め、「アジア運命共同体」の構築を提唱。また米国を念頭に「文明間の交流は対等で平等、多元的であるべきで、強制的で一方的なものであってはならない」とくぎを刺した。

 一方で「中華文明はアジア文明の重要な構成部分だ」と強調し、中国の製紙技術や火薬、哲学、「民衆を国家の根本とする理念」などが世界に深い影響を与えたと主張。自国が“アジアの盟主”だとの自負もにおわせた。

 トランプ米政権内で中国を「異質な文明」ととらえ、全面的な対抗戦略を描く動きが出ていることに対して、米中新冷戦の構図を回避したい習指導部は神経をとがらせている。習氏は演説で「本来、各種文明に衝突はない」と訴えた。

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