米、イラン原油輸送網に制裁

 【ワシントン=住井亨介】米政府は4日、イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」がシリアのアサド政権やレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに原油を届ける輸送網を構築していたとして、同部隊の当局者やタンカーの手配などを行っていたインド企業など10個人16団体や船舶を独自の経済制裁の対象に指定。革命防衛隊、コッズ部隊による収益システムの破壊につながる情報に最高1500万ドル(約16億円)の報奨金を提供すると発表した。

 米財務省によると、同輸送網を通じて、これまでにシリアやヒズボラなどに数億ドル相当の原油が提供された。ムニューシン財務長官は声明で「イラン産の石油を購入する者はコッズ部隊を直接支援していることになる」とし、制裁対象となりうることを示唆した。

 イランの原油輸送をめぐっては、英領ジブラルタル当局が拿捕(だほ)後に解放したイランのタンカーが、シリア沖の地中海で船舶の位置などを発信する装置を停止したとAP通信が報道。米国は原油をシリアに運搬するものと懸念し、8月30日に同タンカーと船長を制裁対象に指定している。

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