イランが「第3段階」の核合意履行停止 米大統領は首脳会談排除せず

 【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=住井亨介】イランのロウハニ大統領は4日、2015年に結んだ核合意をめぐり、遠心分離機の調査・研究の制限を破棄する意向を示した。核合意の合意履行停止の「第3段階」に当たり、6日から実行するとしている。

 ロウハニ師は「さまざまな、また新たな遠心分離機など、ウラン濃縮を加速させるあらゆる手段」の調査・研究を進めると述べた。核合意では初期型の遠心分離機に限り、濃縮に使えると規定されていた。

 ウランは濃縮度90%に達すると核兵器に使用できる。今回の措置は、濃縮度を20%に引き上げるといった事前の観測に比べて穏やかな内容で、ロウハニ師は合意の枠内には容易に復帰できると強調。フランスが表明した150億ドル(約1兆6千億円)の対イラン金融支援計画の進展に期待をにじませた形だ。イランは4日、7月に拿捕(だほ)した英タンカーの乗組員23人のうち7人を解放した。

 一方、米国務省のフック・イラン担当特別代表は同日、仏の金融支援計画をめぐり、「(米国は経済制裁で)例外規定も適用免除も与えるつもりはない」と否定的な見解を示した。

 トランプ大統領は4日、イランが求める制裁の解除は「ありえない」とする一方で、ニューヨークで開かれる国連総会に合わせ、今月下旬にロウハニ師と会談する可能性については、「何が起きてもおかしくない」と語り、排除しない考えを示した。

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