イタリアで五つ星、民主党の左派連立発足 第2次コンテ内閣

 【パリ=三井美奈】イタリアで左派「五つ星運動」、中道左派「民主党」によるコンテ首相の第2次連立内閣が5日、大統領府で就任宣誓を行い、発足した。犬猿の仲だった両党が「右派政権の阻止」で結束した。新内閣は、欧州連合(EU)との摩擦回避に配慮した陣容になった。

 経済財務相には、民主党のロベルト・グアルティエリ欧州議員が起用された。欧州議会の経済金融委員会で委員長を務めた親EU派だ。ルチアナ・ラモルゲーゼ内相は内務官僚出身の弁護士。右派「同盟」のマッテオ・サルビーニ前内相は不法移民を強硬に排除したが、党派色のない元官僚の起用で方針修正を打ち出した。外相には五つ星のルイジ・ディマイオ代表が就任する。コンテ氏は党籍はないが、五つ星に近い。新内閣は来週、国会で承認される予定。

 新政権は、2020年の予算案が最初の関門となる。10月中に策定し、EUに示す必要がある。五つ星は「最低所得保障」などバラマキ色の強い貧困対策を掲げ、EUの財政規律を重視する民主党とは財政で立場が異なる。五つ星と同盟が連立した第1次コンテ政権は昨年、19年予算案の赤字膨張をめぐってEU欧州委員会と対立した。イタリアの債務は国内総生産(GDP)の132%で、財政再建が急務となっている。

 第1次コンテ政権の崩壊は先月、サルビーニ氏が前倒し総選挙を狙い、コンテ首相への不信任案を提出したのがきっかけだった。2日発表の調査で同盟の支持率は30%と、2カ月で8ポイント低下した。それでも五つ星(22%)、民主党(23%)を大きく上回る。サルビーニ氏は5日、ツイッターで「新連立はすぐつぶれる。私は国民の政府を取り戻す」と書き込み、早期の選挙実施を改めて主張した。

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