英国の雇用・年金相が辞任発表 ジョンソン首相の離脱方針に反発

 【ロンドン=板東和正】英国のラッド雇用・年金相は7日、ジョンソン首相の欧州連合(EU)離脱方針を支持できないとして、閣僚の辞任と与党・保守党からの離党を発表した。同日、自身のツイッターで明らかにした。ラッド氏はEUと関係を保った離脱を重視する穏健離脱派で、強硬離脱派のジョンソン氏の姿勢に反発した形だ。

 ラッド氏は7日、ツイッターに投稿したジョンソン氏への書簡で「EUとの合意ありの離脱が、政府の主要な目標であると信じることがもはやできなくなった」と指摘。経済が混乱に陥る「合意なき離脱」を辞さないジョンソン氏の方針を暗に批判した。

 また、EU離脱の延期を求める野党法案の英下院での可決に協力した21人の保守党議員をジョンソン政権が除名したことについて、「良識と民主主義に対する暴力だ」と非難した。

 今月に入り、保守党内でジョンソン氏の離脱方針に反発する動きが強まっている。5日には、ジョンソン氏の弟のジョー氏がビジネス・エネルギー・産業戦略と教育担当の閣外相を辞任した。ジョー氏は2016年に行われたEU離脱の是非を問う国民投票で残留を支持しており、ジョンソン氏の離脱方針に疑問を感じていたとみられている。

 ジョンソン氏は、メイ前首相がEUとまとめた離脱協定案のうち、英領北アイルランドの国境管理問題が解決するまで英国が関税同盟にとどまるとした「安全策」が削除できなければ、合意がなくても10月末に離脱する方針を示している。

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