チョ氏の法相に任命割れる韓国世論 検察は関係者の逮捕状請求に強制捜査

 【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、娘の不正入学疑惑などを抱える側近のチョ・グク氏を法相に任命した人事をめぐり、国内で評価が二分している。

 世論調査会社、リアルメーターが10日に発表した調査結果(9日調査)によると、9日のチョ氏任命を「間違っている」と反発した回答は49・6%。一方で賛成は46・6%と、その差わずか3ポイントだった。保守系最大野党、自由韓国党の支持層の95・5%が反発し、与党「共に民主党」の支持層の86・2%が賛成した。

 保守系紙の朝鮮日報は社説で「大統領が検察改革のためにチョ氏を任命したというが、各種の疑惑でボロボロになったチョ氏がどんな名分で改革を推進できるのか」と批判した。任命に際し文氏が「検察は検察がすべきことを、法相は法相がすべきことをやればいい」と述べたが、同紙は「検察がすべきことをやれば法相は何もできず、法相がすべきことをやれば検察は何もできない」と皮肉交じりに評した。

 こうした中、検察は10日までに、チョ氏の妻ら親族が投資したファンドの資金を金融当局に水増し申告した疑いがあるとし、背任や横領などの容疑でファンド運営会社代表の逮捕状を請求。また、親族関係者の釜山の自宅を強制捜査した。検察は文氏の言葉通り、すべきことに着手している。

 インターネット上のワードランキングで当初、チョ氏任命で支持と反対がせめぎ合っていたが、しだいに「文在寅弾劾」と「文在寅支持」に争点が変わった。

 一方、チョ氏が教授を務めていた母校のソウル大学では任命当日の9日、学生や卒業生らが法相辞退を求めるロウソク集会を開催。「任命反対や候補辞退の要求にもかかわらず、若者や学生の声を無視し法相任命を強行した」と文氏を厳しく批判した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ