武装グループ、中村さんの車追走 通行ルート把握、外国人狙う計画的犯行か

 【シンガポール=森浩】アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードで、農業支援に取り組んでいた医師、中村哲さん(73)が殺害された事件で、武装グループは中村さんの車を別の車で追走し、行く手を遮った後に銃撃に及んだことが5日、地元警察への取材で分かった。通行ルートを事前に把握していたとみられ、地元警察は外国人を狙った計画的犯行という見方を強めている。

 また、武装グループは犯行後に生存者がいないか確認するような行動をしていたことも判明。開発事業の支援者として有名だった中村さんを殺害し、地域から外国人を排除したい思惑があったとみられる。

 地元警察によると、事件があったのはジャララバード中心部で、州政府庁舎からも近い地区。武装グループは4~5人とみられる。中村さんは4日早朝に宿舎を出て約25キロ離れた用水施設の工事現場に向かっており、武装グループは途中から追走していたもようだ。

 武装グループは、中村さんの車の行方を遮った後、最初にボディーガードを殺害。その後に中村さんと運転手を撃ったとみられる。犯行後には中村さんが乗った車内を見渡した後に現場を立ち去ったという。メンバーはアフガンの主要言語の1つであるパシュトー語を話しており、地元出身者であることがうかがえる。

 犯行声明は出ていないが、地元では11月からイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦が進んでおり、州政府や警察内部ではISが反転攻勢に出る可能性が指摘されていたという。

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