北ミサイル国連会合 米大使、挑発続けば「安保理は行動」

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は11日、米国の要請で北朝鮮の核ミサイル問題について緊急の公開会合を開いた。クラフト米国連大使は、北朝鮮が敵対行為や脅迫を続けるならば「安保理はそれに応じて行動を起こす準備をしなければならない」と追加制裁の可能性を示唆し、警告した。一方、中露は従来通り制裁緩和の必要性を強調し、理事国で立場の違いが鮮明となった。

 北朝鮮は米国との非核化交渉を年末に指定し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射再開を示唆するなど、挑発的姿勢を強めている。米国はこれまで北朝鮮の非難声明には加わらないなど事態を静観してきたが、方針を転換し会合を要請した。北朝鮮の核ミサイル問題で安保理の公開会合が開かれるのは昨年9月以来。

 クラフト氏は演説で、北朝鮮が今年に入り20発以上にわたり弾道ミサイルを発射したと指摘し「射程にかかわらず、明確な安保理決議違反だ」と非難。一方で、「米国は柔軟に対応する準備がある。バランスのとれた合意の必要性を理解している」などと述べ、北朝鮮に対し非核化協議に復帰するよう呼びかけた。

 さらに、会合終了前にも再び演説し「北朝鮮に対し、われわれが何かをする前に全てやれとは求めていない」と協議復帰を呼びかけるなど、硬軟両方の構えをみせた。

 欧州各国は「北朝鮮が核開発計画を続けることは、容認できない」(ピアース英大使)などと北朝鮮を相次いで批判。一方、中露は従来通り対話重視の立場を示し、中国の張軍大使は米朝対話の機運を盛り上げるためにも「安保理決議に必要な修正を加えることが不可欠だ」と制裁緩和を主張。ロシアのネベンジャ大使は「見返りを与えなければ、合意には至らない」と中国に同意した。会合には日韓の国連大使も出席した。

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