アフガン政府、続く苦悩 ガニ氏2期目に前進も投票率過去最低

 国内ではタリバンなど武装勢力の伸長で政府の支配領域が減少を続け、国土全体で政府の支配や影響力がおよぶ地域は6割に満たない。4日には日本人医師、中村哲さん(73)が殺害される事件も起きたように、治安の悪化は深刻だ。

 政治家や公務員の腐敗も批判の的で、国際NGO(非政府組織)が汚職の状況を指数化した「腐敗認識指数」によると、アフガンは180カ国・地域の中で172位だ。「こうした課題に政府は打つ手立てがない」と外交筋は話す。

 “国民の最大の関心事”である和平についても、ガニ氏は「政府抜きにはありえない」と主張するが、米国とタリバンの協議に参加できない状態に変化はない。タリバンの報道担当者は20日、政府を含めアフガン国内の勢力との和平協議については「米軍の完全撤退が完了するまで行われない」との姿勢を改めて表明した。

 ソ連のアフガン侵攻から24日で40年を迎え、続く混乱に国民の疲労は蓄積している。「それでも政府が平和と安定をもたらすという期待は小さい」(ハキヤール氏)といい、求心力拡大は容易ではなさそうだ。

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