イラン、米の反撃に警告 報復攻撃を「殉教者ソレイマニ作戦」と命名

 【ベイルート=佐藤貴生】イランの革命防衛隊は8日早朝、米軍が駐留する隣国イラクのアサド空軍基地など複数の基地を攻撃したことを認め、中東地域の親米国家が攻撃に使用された場合、反撃を受けると警告した。敵対するイスラエルについては米の同盟国だとみなしていると述べ、攻撃対象である可能性を示唆した。ロイター通信がイラン国営メディアの情報として伝えた。

 イスラエルは核を保有するとされ、中東最強の軍を持つ。イスラエルのネタニヤフ首相は革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を米軍がイラクで殺害した後、明確に賛同した世界でほぼ唯一の指導者で、イスラエルが攻撃されれば反撃する公算が大きく、戦闘は大規模になる可能性が高い。

 また、米国の友好国サウジアラビアでは昨年9月、石油施設が攻撃を受けて米軍が防衛強化に乗り出していた。米は攻撃はイランによるものだったと断定しており、サウジが攻撃された場合も戦闘が拡大する恐れがある。

 イランの通信社は8日早朝、暗闇の中で発射されたミサイルとみられる光線がいくつも流れる映像を放映。イランでは殺害現場となったイラクに続き、ソレイマニ司令官の大規模な葬儀が行われたばかり。「激しい復讐」をすると表明した最高指導者ハメネイ師は葬儀の場で涙を流すなど、報復は時間の問題とみられていた。

 国営イラン放送によると、イランは8日の対米報復攻撃を「殉教者ソレイマニ作戦」と命名した。また、ミサイルはイラン西部ケルマンシャー州から発射された可能性があると報じた。

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