オマーン国王死去 米・イランの橋渡し役 首相も近く訪問予定

 【カイロ=佐藤貴生】ペルシャ湾岸オマーンのカブース・ビン・サイド国王が10日、死去した。国営メディアが伝えた。79歳だった。死因は公表されていないが、がんを患っていたとの観測があり、先月にもベルギーで療養していた。

 1970年に父親のサイド国王を宮廷クーデターで追放して以来、在位は約50年間に及ぶ。オマーンは親米国でありながらイランとも良好な関係を維持し、2015年のイラン核合意につながる両国の秘密協議を仲介したとされる。

 ロイター通信によると、憲法に相当する国家基本法は王位が空席となってから3日以内に後継者を決めるよう定めており、次期国王を選出するため王族評議会が招集される。国王に子供はなく、公式に後継者を指名していなかった。評議会で意見がまとまらなかった場合、封印された国王の遺言に基づいて次期国王が決まる。

 オマーンはイラン近海の要衝ホルムズ海峡にも近く、国際海上輸送の拠点に位置する。同国の沿岸一帯は中東に派遣される海上自衛隊の主要な活動エリアで、安倍晋三首相も11日からの中東歴訪でオマーンを訪問する見通しだ。

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