香港の医療ストが本格化 キャセイ航空もスト計画

 【香港=藤本欣也】香港の看護師や医師らは4日、新型コロナウイルスの感染者の流入を防ぐため、中国本土との境界の完全封鎖を求めてストライキを続行した。香港政府によると、参加者は前日の約2700人から約4400人に増え、医療現場で混乱が起きている。ストは7日まで予定されているが、事態収拾のめどは立っていない。

 4日、九竜地区のクイーンエリザベス病院前にはストに参加した医療関係者が集まり、完全封鎖などを求めるプラカードを掲げた。

 男性看護師(28)は「申し訳ないと思っている。でも、香港の全ての人々が大きな感染リスクにさらされる事態だけは防がないといけない」と話した。

 40代の女性患者は「内臓を患っていて抵抗力が落ちています。感染がとても怖いので完全封鎖に賛成です」とストへの理解を示したが、60代の男性は「香港が一致団結すべきときなのに、ストをするなんて信じられない」と批判した。

 政府によると、4日は看護師約2500人、医師約360人を含む計約4400人が欠勤した。労働組合側は7千人以上がストに参加したとしている。林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は同日、「新生児や救急の医療、病棟管理など多くの業務に影響が出ている」と述べた。一部の手術が延期されたという。

 香港ではこのほか、キャセイパシフィック航空傘下のキャセイドラゴン航空でも、客室乗務員らが中国本土便の運航停止を求めてストを計画している。

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