弾劾裁判生き延び…トランプ氏“再選”へ共和党の団結強化 民主党候補者は4氏が接戦

 上院での弾劾調査は1月22日に始まったが、与党・共和党が100議席のうち53議席を占めているため、民主党が狙ったジョン・ボルトン前大統領補佐官の証人尋問は実現しなかった。トランプ氏への打撃は抑えられた。弾劾裁判は「トランプ氏の勝利」で終わり、結果として、トランプ氏の下で共和党の団結が強くなる。

 こうしたなか、野党・民主党の候補者指名争いの初戦となるアイオワ州党員集会が3日始まった。この後、ニューハンプシャー州予備選(11日)、ネバダ州党員集会(22日)、サウスカロライナ州予備選(29日)と続き、カリフォルニア州などの予備選が集中するスーパーチューズデー(3月3日)を経て、7月の党大会で正式指名される。

 主な民主党候補は現時点で、前出のバイデン氏、バーニー・サンダース上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員、ピート・ブティジェッジ元インディアナ州サウスベンド市長の4人が僅差で争っている。

 共和党はトランプ氏の指名が確実視されている。11月3日の投開票に向けて、米大統領選は現職のトランプ氏が有利に物事を進めている。今後とも、トランプ氏は何をするか分からない。米国経済の好況を継続させる限り、トランプ氏に利がある。

 ■川上高司(かわかみ・たかし) 拓殖大学海外事情研究所所長。1955年、熊本県生まれ。大阪大学博士(国際公共政策)。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授などを経て現職。著書・共著に『トランプ後の世界秩序』(東洋経済新報社)、『2020年生き残りの戦略-世界はこう動く!』(創成社)など。

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