香港政策責任者に腹心 習氏、圧力強化へ布石

 【香港=藤本欣也】中国の習近平国家主席が香港への圧力を強化する布石を打っている。中国政府で香港政策を担当する責任者に腹心を就任させ、香港を管理する新体制を構築した。

 中国政府は13日、香港マカオ事務弁公室の主任に、人民政治協商会議副主席兼秘書長の夏宝竜氏(67)を兼務させる人事を発表した。夏氏は天津市出身。習氏が浙江省トップの党委員会書記だった2000年代に、ナンバー2の副書記を務めている。

 香港問題を担当する中国側の組織には、同弁公室のほかに、中国の香港出先機関である香港連絡弁公室もある。双方のトップはともに閣僚級で、両弁公室が香港問題の主導権をめぐって争った過去もある。

 今回の人事では、1月に香港連絡弁公室主任に就任した駱恵寧(らく・けいねい)氏(65)が香港マカオ事務弁公室の副主任を兼務し、夏氏の指揮下に入ることも発表された。

 夏氏は浙江省トップ時代(12~17年)に、2千を超す教会の十字架を撤去するなどの弾圧を進めたことで知られる。香港では「(香港政府や中国共産党への抗議活動に)これまで以上に強硬な対応をとるのでは」との懸念が強まっている。

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