「反日種族主義」めぐり攻防 慰安婦ら告訴、執筆陣も逆告訴へ

 【ソウル=名村隆寛】日本の朝鮮半島統治時代についての学術書「反日種族主義」の内容が「歴史を歪曲(わいきょく)しており苦痛を受けた」として韓国の元慰安婦や、いわゆる元徴用工の遺族らが7日、名誉毀損(きそん)の罪で、著者である「李承晩(イ・スンマン)学堂」の校長、李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大元教授らをソウル中央地検に刑事告訴した。

 これに対し、李氏ら4人が同日、記者会見し「虚偽の事実で筆者らの名誉を深刻に毀損した」と、元慰安婦らの告訴内容に事実誤認があると指摘。遺族らの代理人弁護士と、告訴を支援した与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員(国会外交統一委員長)を週内に検察に刑事告訴する方針を表明した。

 遺族らは著書に「旧日本軍慰安婦は売春婦だった。強制徴用は立身出世の機会」などとの記述があるとし「歴史を歪曲している」と主張。これに対し著者らは「そのような記述は全くない。あるのなら探して提示せよ」と反論し、逆告訴の理由を説明した。

 「反日種族主義」は李栄薫氏ら6人が執筆。昨年7月に韓国で出版され、日本でも11月に邦訳版が出た。今年5月には続編の「反日種族主義との闘争」が出版された。

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