新幹線がつないだきずな 李登輝氏決断、日本の技術導入

 「教養人で、強い意志を持ったリーダーという強い印象を受けた。こういう立派な人が台湾にいるのだなと強く感じた」

 JR東海名誉会長の葛西敬之氏は李登輝氏の人格に間近に接した一人だ。

 台湾北部の台北と南部の高雄を結ぶ台湾高速鉄道は日本の新幹線技術を海外で初めて採用した「台湾新幹線」として知られる。建設計画が進んでいた1999年12月、李氏は当時JR東海社長だった葛西氏と台北の総統公邸で面会し、日本の技術導入の可能性を探った。

 約3カ月前の9月には、台湾中部でマグニチュード(M)7・6規模の大地震が発生していた。李氏はこの震災前から、阪神・淡路大震災時の危機管理が注目された日本の新幹線技術を支持。日本の企業連合による台湾の高速鉄道会社との優先交渉権獲得に道筋をつけた。

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