中国、北朝鮮との関係アピールで米を牽制 習近平氏が金正恩氏に祝電

 【北京=三塚聖平】中国の習近平国家主席は10日、北朝鮮の朝鮮労働党創建75年に際し、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長に祝電を送った。トランプ米政権との対立が深刻化する中、北朝鮮との良好な関係を見せつけることで米側を牽制(けんせい)する狙いがうかがわれる。

 中国国営新華社通信によると、習氏は「世界は100年来の大きな変化と、新型コロナウイルス感染症が重なり、国際・地域情勢は複雑かつ深刻に変化している」と指摘。その上で「地域の平和と安定、発展と繁栄を実現するため、新たに積極的に寄与する用意がある」と表明した。北朝鮮との関係をさらに深める考えとみられる。

 中国は、新型コロナ対応や香港問題をめぐりオーストラリアや欧州各国などとの関係悪化に直面する。米政権が「中国包囲網」の形成を各国に呼びかけているのに対し、中国は「伝統的な友好関係」をうたう北朝鮮との距離を縮める。トランプ大統領が成果を強調してきた米朝交渉が膠着(こうちゃく)する中、北朝鮮の後ろ盾として存在感を増す中国の存在は米側も無視できない。

 中国はそうしたことを意識し、北朝鮮との関係を印象付ける動きを見せる。今月25日には朝鮮戦争への中国参戦70年を迎えるが、北京で開かれる記念活動に習氏が出席する可能性を香港メディアが伝えている。

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