李明博元大統領の懲役17年が確定 李被告「法治が崩れた」

 【ソウル=桜井紀雄】韓国でサムスン電子などから在職中に巨額の賄賂を受け取ったとして、収賄や横領などの罪に問われた元大統領、李明博(イ・ミョンバク)被告(78)の上告審判決で、最高裁は29日、2審判決を支持し、李被告と検察双方の上告を棄却した。2月に2審で言い渡された懲役17年、罰金130億ウォン(約12億円)、追徴金約57億8千万ウォンの実刑が確定した。

 保釈中だった李被告は出廷しなかった。近く収監される。李被告は判決後、「法治が崩れた。国の未来が心配される」とのコメントを発表。「自由民主主義の最後のとりでと期待したが、最高裁は公正でも正義でもなかった。真実は必ず明らかになる」と主張した。弁護士は、被告本人には「横領や賄賂で1ウォンも渡っていない」と反論した。

 韓国大統領経験者では、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両氏が内乱や収賄などの罪で実刑が確定。前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告が一部事件で実刑が確定したほか、サムスンから巨額の賄賂を受け取った罪などで公判が続いている。

 李被告は文在寅(ムン・ジェイン)政権下の2018年3月に逮捕された。実刑の確定で「積弊清算」と称して文政権下で進められてきた李・朴両旧保守政権への不正追及は節目を迎えることになった。

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